住まいの文化賞Housing Culture Award
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第20回住まいの文化賞(平成19年度)
この住宅は、隣にそびえ立つ公営の高層アパートが陽を遮るように間近に見下ろし、その敷地境界にはそびえるようにコンクリートの塀が巡らされているという、厳しい敷地条件に建っている。しかし家の中に入ってみると、それらの厳しい条件は見事に消し去られており、外からは思いがけない快適な空間が展開する。そして、厳し…
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第19回住まいの文化賞(平成18年度)
そこに居て、これほどまでにタイトル通り和みを味わうことのできる家は少ないものと思われる。そこにかもし出される落ち着きは、決して沈滞を意味するものではなく、穏やかな浮き立つ思いを伴っている。おそらくそれは住まい手の家族としての暮らしが反映した気分なのだろうが、同時にそれを演出しているこの住まいの様々な…
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第18回住まいの文化賞(平成17年度)
かつて建築家によって提案された徹底的平等家族住宅と名付けられたプランがあった。家族一人一人が個室をもち、それぞれ個室から直接外部に出入りするようになっている。平野邸はちょっとそれに似ているが、それを応用したわけではない。家族一人一人が自立しながら互いの関係を良好に保つための住宅とは、と問いながら、建…
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第17回住まいの文化賞(平成16年度)
建て主はアレルギーで化学物質にも敏感な家族にとって、より良い環境を求め、この地に家を建てた。病院などが奨める住宅は、機械的な空気調整で外部から切り離したシェルターのような無菌室。しかし職人へのヒヤリングの結果到達したのは何も特別の装置でも工法でもなく、つい何十年か前まで至極当たり前にとられていた材料…
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第16回住まいの文化賞(平成15年度)
古い農家を建て直したもので、平家建て、深い軒に被われた縁先、来客を招じ入れる装置としての玄関の間など、日本の伝統的な家屋が持っていた良さをふんだんに取り入れた木造住宅である。そしてそれらが地元の職人の確かな手によってしっかりと造り上げられている。敷地の前を流れる川を意識して整えられた外観は伝統的な町…
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第15回住まいの文化賞(平成14年度)
旧東海道沿いに建つ80年を経た古い町家を、街道沿いの母屋部分を後退させ、改修し、奥に続くおかって部分と離れを増改築したものである。増改築も、元の町家の空間構成をよく残したため、全体として古い町家の形態が温存された造りとなっている。特に改築前と同じ土間に作られた、中庭に面したおかっては、家族が集い食事…
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第14回住まいの文化賞(平成13年度)
建て主は自ら住まいの設計を託す設計者の選択に、まず、相当のエネルギーを費やした。そして2年の歳月を設計にかけ、その記録は建て主によって驚くほど克明に記された。その記録は、当然のことながら建築期間中の打合せにまで及んだ。まずそこに現れた建て主の熱意と、それに応えた設計者の誠意に驚かされる。そうまでして…
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第13回住まいの文化賞(平成12年度)
建築主は家づくりを思い立ってから3年の歳月をかけ、色々な住まいを見学しながら自分たちの暮らしと生活空間に対する思いを練り上げ、その思いは設計者に良く伝えられたと同時にまた、設計者は1年かけてスケッチを重ねることにより、それによく応えたことが、現地を見る者の目に心地よく写った。その結果、建築主は恵まれ…